元・岡っ引きの伊之助の心に去来する、別の男と死んだ女房の面影――。 時代小説の名手が描く、江戸のハードボイルド。

岡っ引上がりの半七老人が、若い新聞記者を相手に昔話を語る。

東京を騒がせる怪事件の影で、知略によって警視庁を出し抜いてきた元江戸南町奉行の一派。

湯治旅の帰途、若夫婦が雨で足止めになった老女との相部屋を引き受けた。

本所深川をあずかる回向院の旦那こと、岡っ引きの茂七が、下っ引きの糸吉、権三とともに摩訶不思議な事件の数々に立ち向かう。

元は凄腕の岡っ引、今は版木彫り職人の伊之助。

――殺しだよ。 傷は、柔術で言う独古(どっこ)と呼ぶ急所を抉ったあとだった……。

幕末の江戸。

口入屋の隠居と若女房が殺された。

胸を匕首で刺された骸が発見された。

佐吉が人を殺めた疑いで捕らえられた。しかも殺した相手は実の母、葵だという。

宮部みゆき、久々の新シリーズ始動! 謎解き×怪異×人情が味わえて、著者が「生涯、書き続けたい」という捕物帖であり、宮部ワールドの要となるシリーズだ。

江戸庶民の正義感と人情をしっとりと描く。第12回小説推理「新人賞」受賞作。

江戸で噂の、「持つ者は子宝に恵まれる」という宝船の絵。

ご存じ、半七老人が語る捕物談傑作集。

『半七捕物帳』は、著者綺堂が江戸末期の切絵図をはじめ、古今東西にわたる広汎な史料を渉猟する中から生まれた。

欧米の探偵小説に造詣の深かった著者綺堂は、作品の舞台を江戸時代に置き、四十五歳から六十五歳まで、二十年間を費やして本作品を書き上げた。

著者綺堂が、長く病に臥せっていたとき『江戸名所図絵』を通読、これが『半七捕物帳』を書くきっかけになったという。

十手と鑑札を返上し、岡っ引きから足を洗って十年。「泣きの銀次」も来年には不惑を迎えようとしていた。

水不足の村に現れた悪徳役人・伊舎堂。村人の窮状に追い打ちをかけ、強制労働の果てには、信仰や娯楽まで禁止してしまう。

日本橋の織物問屋・大津屋で正月恒例の七種粥を食したところ、主人と番頭夫婦が死んだ。

武士を捨て、鉄扇ひとつを身に帯びて二代目米造がゆく。有名料亭の娘の不審死を追う米造に襲いかかる江戸の闇。

感涙必至。 ひとりは辛いけど私には分かり合える家族がいる。

岡っ引きの夫に先立たれた町家の女房、おとせ。時を同じくして息子が嫁を迎えたため、自分は手狭な家を出ることに。

大店の娘にしびれ薬を飲ませ、貞操を奪った「いが茄子男」を見つけ出せ――御奉行からの密命を受けた岡っ引半次は、岡山松平様お付きの足軽が犯人らしいとの情報から参勤交代に加わって、東海道を抜け備前岡山まで殿の荷を担ぐことに。

誰がお菊を殺したんでェ。最愛の妹の命を奪った下手人を追って、大店の若旦那の地位を捨てた、人呼んで「泣きの銀次」。

彼は江戸時代における隠れたシャアロック・ホームズであった―。雪達磨の中から発見された死体。

コピーライターの私は、江戸時代の戯作者・山東京伝の、現代にも通用する粋なセンスに心酔していた。

八丁堀の町医者の娘お紺は、娘盛りの十七歳。

歌舞伎を好んだ著者綺堂は、江戸の風土と季節感を巧みに描きながら、随所に江戸っ子のしゃれた会話をもりこんでいる。

年の瀬の江戸で、「そろそろ、月が笑う」と言い残して、突如、人がいなくなる“神隠し”が、頻発した。

茶店の主人が首を吊った。南町奉行・根岸肥前守は事件のカギが目黒にありと察知、家臣である宮尾玄四郎を派遣する。

シリーズ累計35万部突破！ うまいものには“謎”がある!? みたらし団子、猪鍋、菜の花飯……旬の女性時代作家による江戸の料理×人情アンソロジー 「福袋」（朝井まかて） 妻と離縁をしたいが、持参金を使い切ったために別れられずにいる乾物屋の旦那。

夜釣りに出た船頭と客が、死体になって百本杭に流れ着いた。

琉球王国の商都である那覇の街は、眩しい陽光と活気に満ち溢れている。

おあきは、浅草御門の近くで、顔見知りの和泉屋の女房・お光が駕篭ごとさらわれ、それを追いかけようとした岡っ引きも下手人の一人に、刺殺されるのを目撃してしまう。

弱みを握られれば骨までしゃぶられ、些細な借りを作ればいつまでもたかられ―。

岡っ引きの辰五郎が銀座の駕籠屋に聞いた奇ッ怪な話。人を半分にして運べる駕籠の注文があったという。

第16回『このミステリーがすごい! 』大賞隠し玉作品は、江戸が舞台の、人情味溢れる時代ミステリーです! 本所の徳兵衛長屋の奥には祠があり、そこには「お守り様」と呼ばれる人形が祀られていた。

悪徳岡っ引・梅三郎の罠にかかって、“破牢”の重罪を負った甲州無宿の源次。

ならず者の弥蔵が遺体で見つかった。

相模屋の店先で雪駄(せった)が一足盗まれた。上野山下の助五郎親分は、懸命に追い、下手人・仙八を挙げた。

南町奉行所定廻り同心だった菊薗平次郎は隠居し、蕎麦売りを始めた。出汁に拘り、界隈では知られる評判の屋台店となる。

五十路を目前にした岡っ引きの銀次。長女が嫁に行くその日、不穏な事件の知らせが届く。

神田明神下に住む、凄腕の岡っ引・銭形平次。

ゆすりたかりに押し込み、殺しで、獄門となるはずだった囚人・音次。が、市中引廻しの最中に、なぜか縄が解けて脱走する。

神田川沿いで岡っ引の彌次郎の刺殺体が引き上げられた。

明治時代の東京に住む、元・岡っ引きの半七老人。

江戸で近頃、小野吉村という八卦見が評判らしい。 平安時代の公卿で歌人でもある小野篁の子孫だと自称している。

「売国奴」で日本探偵作家クラブ賞を受賞し、「宝石」誌の編集長も勤めた推理作家、永瀬三吾の代表的な捕物小説。

船宿「川澄」の船頭である霧太郎は、南町同心の浦部から手札を受けて、小網町界隈を縄張りとする岡っ引きでもあった。

日本橋小網町河岸にある船宿「川澄」は、吉原に繰り出す客だけでなく、商談や休憩客で賑わい大繁盛。

岡っ引き繁蔵の昔なじみが闇討ちに遭った。

播磨林田藩士の新見文蔵は槍の遣い手で、料理上手が評判の若侍。

新見文蔵は播磨林田藩の下級藩士で槍の遣い手、料理上手でもある。

槍と料理が得意な新見文蔵は播磨林田藩の下級藩士で、お殿様の供として一月前に出府してきた。

江戸深川の東に暴虐な悪党どもが集まり住みついた、岡っ引きでも手出しが出来ない無法地帯があった。

下り酒問屋『丹波屋』のおかみ・お喜和は夫の死後、その美貌を武器に大店を切り盛りしていた。

銑次郎は三十四になる一人働きの盗賊である。それはあくまでも裏の稼業。

岡っ引きの勘兵、人呼んで悪勘兵は色事にかけては浪花一の事情通。ある日、同心鮫島様のお呼びで奉行所の門をくぐった。

駒形の岡っ引“念仏の弥八”は、元八丁堀同心の稲生外記と、強い霊感を持つ盲目の美少女・涙の力をかりて、天草四郎の末裔と名乗り江戸市中で次々と怪事件をひきおこす、妖術師・天草小天治に立ち向かうが…。

みやびの仇である鬼を探しに出ていってしまった九一郎。

同心豊岡文五郎と岡っ引き源兵衛は、四年前に兄弟押し込み強盗を捕らえた。

妻を犯したならず者・錠吉を殺して出奔した燐之助。

宝引の辰は千両町ではちょっといい顔の岡っ引。千種の股引に茶弁慶の羽織、帯には十手が突っ込んである。

直心影流の遣い手・橘円十郎は、江戸・日本橋高砂町の口入れ屋に居候しつつ、気の合う二人の牢人仲間である馬淵と宇佐美と共に気ままな日々を送っていた。

身代金目当てで娘を攫われた商家の主が、噂を頼りに、口入屋の安田屋に居候する円十郎を訪ねてきた。

時は天保。